編集長のひとりごと

指導者の在り方について
 ちょっと考えてみる。

先日、とあるニュースが目に留まった。

それは、「文部科学省が部活動指導員を、学校教育法に基づく学校職員に位置付ける省令を公布した」というものだ。部活動指導員とは、俗に言う“外部コーチ”。すでに外部コーチがいる部活はあるものの、土日が試合の場合、引率者は教員に限られていたため、外部コーチが指揮を執っているにも関わらず、必ず顧問の先生が付き添わなければならなかったのだが、、外部コーチだけでも選手を引率できるように、各自治体に規定の改定を求めるという。

すなわち、大会に先生が来なくてもいいことになる。

加えて、休養日を適切に設けることも盛り込まれている。近々、週末の練習については、土曜日か日曜日のいずれかを休みにしなければならなくなるらしい。隣の豊橋市では、4月から、全面的に朝練が禁止になるようだ。

この公布に関して語られる目的はただひとつ。

教員の負担の軽減だ。
部活の顧問の先生は忙しい。通常の授業にくわえ、放課後は部活動。その後、遅くまで授業以外の校務。そして翌日は早朝から朝練。週末になれば練習試合や大会などで、長時間拘束される。家族と過ごす時間は極めて少ない。それをほとんど無給で行っている。改善策を模索するのは理解できる。

ただ、そこに子供たちはいない。

改善策の参考としたのは、欧米の教員の労働時間だそうだ。
「日本の教員の勤務体系は国際基準ではない」ということらしい。知る限り、部活動は日本独自の文化。欧米にも多少はあるのかもしれないが、あくまでクラブチームが中心。比較をするのには無理があるように思える。

そしてここにも、子供たちはいない。

「全て大人の都合じゃないか」と声を荒げたくもなるが、一方でこんなデータもある。
「中学野球部、10年間で約12万人減少」。10年前には約30万人いた中学野球部員が、今や約18万人。毎年約2万人ずつ減っているという。
ただこれは、単に“野球離れ”という話ではない。“部活離れ”なのだ。
野球をやりたい子供たちは、部活動ではなく、クラブチームを選び始めている。その多くの理由は、「指導者の質」なのだという。部活動の場合、指導者である先生がずっといるとは限らない。「この先生の元でやりたい!」と思い部活に入っても、在学中に先生が異動になることはある。その次の先生が同様の指導力がある保証などない。

だからクラブチームを選ぶのだという。

ただ、部員が増加している部活動もある。
サッカー部だ。クラブチームも数多くあるのだが、年々、サッカー部を選ぶ子供が増えている。その理由は「指導者の質」。サッカーの場合、日本サッカー協会を頂点に、指導者育成プログラムをマニュアル化し、指導の質の向上に努めている。その結果、どこでもある一定の指導を受けられるため、部活動が選ばれているとも言える。

親からすれば、子供にはできるだけ質の高い指導を受けさせてやりたい。

それが学校の部活動であればなお良い。
スポーツのトレンドは常に変化する。20年前には正解だったことが、今では不正解ということが多々ある。親は指導者に子供を“預ける”。子供たちの可能性が広がる指導を期待している。それを実現するのが外部コーチなのかもしれないが、個人的には先生に期待したい。
教員を目指したあの頃の情熱があれば、必ずやトレンドを受け入れられる。そう思う。




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