編集長のひとりごと

部活動改革についての雑感。

ゴールデンウィークも終わり、ほとんどの部活動で本入部となった。今年から「部活動の自由化」に踏み切った中学校も多く、「部活に入らない」というのも選択肢のひとつとなった。「部活動の時間短縮」の本格稼働については秋口からと聞いているが、すでに採用している学校も多いようだ。いずれにしても、部活を取り巻く環境は大きく変わる。元々は、「部活動の時間短縮・休日増加」に対して、どちらかというと反対の立場をとっていた。理由は競技力の低下とドラマの欠如。たっぷりと厳しい練習をすれば競技力は向上し、目標に向かって努力を重ねることで、生きる力が身に付く、と思っていた。ひとつのことに打ち込む子供たちの姿は美しく見え、目標に向かってひたすらに努力を重ねる姿は感動すら覚える、と思っていた。泥まみれの努力の先にある勝利。そのドラマ性に酔いしれていたし、子供たちにそれを求めた。「自分がやりたいようにやれる場所」として部活を位置づけている指導者もおり、自分を頂点とした“王国”を築き上げることで満足感を得ている指導者もいる。よくよく考えてみれば、これらは全て“大人のエゴ”。子供からすれば、やっているのではなく、やらされていることになる。

文科省のガイドラインによれば、「部活動は生徒が自発的・自主的に取り組むべき」と書いてある。やらされるのではなく、生徒自らが「やる」ことが大切とある。自らが自発的に取り組むのであれば、活動時間もそれほど重要ではなくなる。ダラダラやらされるのではなく、集中してやることで、より高い効果が得られる公算も高い。活動時間を減らすことで、生徒が自主的に取り組めるのであれば理想的だとも言える。

ただ、ここでの問題は、いかに自発的に取り組ませるか。部活もクラブも、指導方法の中心は上からのトップダウン。「これをやれ」と言われたことをひたすらやるのが練習。それが定着している中で、いきなり「今日から自分で考えてやれ」と言われてできるはずがない。自分で考えて取り組めるようにするには練習の意味を知る必要がある。自分にとってどんなモノが必要で、どんなモノが不要なのかを。それを知るためには知識が不可欠。競技の特性やトレーニング方法など、科学的に知る必要がある。これについては専門家の知識が必要となる。もちろんお金は掛かるが。

我々が部活をやっていた時代は、厳しく長い練習が当たり前だった。仲間とともに辛さを乗り越えることで一体感が生まれ、その集団性・協調性が社会で生きていくための力となった。大手と呼ばれる企業、もしくはその関連企業で働けば年々給料は増え、定年まで働け、安定を手にすることができた。ただ今はそんな時代ではない。大手企業が海外の企業に買収され、最大手のトップが「終身雇用は難しい」と言う時代になった。みんなで一緒に働けばみんなが幸せになれた時代。そんな時代はもはや終わった。成熟社会となった今、求められているのは、「自らが考え、自らが行動する」個の力。「社会で生き抜く抜く力」を身に付けさせるのが学校であるならば、その中にある部活も変わらざるを得ない。

勝つことはあくまで目標。その先にある目的は「生きる力」を身に付けること。過去に取り残されている我々大人のエゴが、子供たちの大いなる可能性の芽を摘んでしまうということを、改めて肝に銘じたい。

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