北星中学校太鼓部

地域の人たちに
 喜ばれる演奏を。

北星中学校
太鼓部

『北星太鼓』の愛称で知られる北星中学校太鼓部。同好会ではなく、部活として活動している太鼓団体は、浜松地区の中学校では非常に珍しい。そんな同部は、現在3年生16名、2年生6名の22名で活動。これから新入部員が入部する予定だ。

太鼓には、大会やコンクールがないため、校内発表会や地域イベントへの参加が主な活動となる。校外演奏だけでも10以上のステージをこなし、その都度イベントに合わせた楽曲を披露する。入部してくる生徒のほとんどは太鼓を打ったことがない。バチの持ち方から、打つ時のフォームなど、イチから指導を受け、技術の習得を目指す。

同部の主流は、世界でも活躍する太鼓団体『魁鼓500』。
代表を務める種村氏を師に仰ぎ、技術練習や楽曲の評価、イベントでの適正などの指導を受ける。師から合格点をもらえなければ、演奏することはできず、披露できる楽曲数も少なくなっていく。生徒たちは、師に認めてもらえるよう、より多くの楽曲を披露できるよう稽古に励んでいる。

顧問を務める宮下先生は、同部についてこう話す。
「部活は生徒たちのもの。ですので、基本的には全て生徒たちが、自分自身で決めるようにしています。練習では、上級生が下級生を教え、ミーティングで意見を言い合いながら課題を克服していきます。太鼓では、順位がつくことはほぼありません。完璧というものもありません。ですから、常に上を目指すことができます。一見良いようにも思えますが、ゴールが見えないため、モチベーションの維持はとても難しい。そんな中でも、頑張っていく子供たちはホントに素晴らしいと思います」

太鼓という文化に触れ、それを選択した生徒たちに心境を聞いた。

副部長の大石里奈さんは、「雰囲気が良く、楽しそうだったので、太鼓部に入りました。難しいことも多いですが、試行錯誤しながらできるようになっていくことは、とても楽しいです」と話し、同じく副部長の大石玲奈さんは、「先輩たちに憧れて始めた太鼓ですが、まだ先輩たちのようにはできていません。それでも、上手くいった時の達成感は何物にも代えがたいものがあります」と話す。
太鼓の魅力について、同じく副部長を務める清野章生くんは、「パートごとに分かれているので、合わせることが難しい。でも、上手く重なった時の音は、迫力もあるし、聴いていてとても気持ちいいです」と話す。 部長を務める平松叶衣さんは、部の目標についてこう話す。「技術を磨いて、自分たちの演奏を多くの人に聴いてもらえるようになりたい。そして、“地域”の人たちが、楽しんでくれたり、喜んでくれたりする演奏ができるよう、日頃の稽古から一生懸命頑張りたいです」

部活動は、生徒たちのもの。
しかし、生徒たちだけではできることに限りがある。学校をはじめ、地域の自治会や外部指導者など、多くの人が北星太鼓を支えている。そして、生徒たちはそれを当たり前とは思わず、感謝の心を忘れず、恩返しできるよう、自分たちにできることを精一杯頑張っている。

地域と深く関り、その絆を大切にしながら活動している北星中学校太鼓部。

その伝統を次の世代へ引き継ぐべく、今年も多くの新入生が太鼓部の扉を叩き、技術の習得を目指す。
地域の人たちが笑顔になる姿をイメージしながら、今日も初生に和太鼓の音が響き渡る。

北星中学校太鼓部

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